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4種混合ワクチン(DPT-IPV)とは?子供の予防接種を医師が解説

DPT-IPVは、4種混合ワクチンと呼ばれ、4種類の病気を予防してくれます。どんな病気、症状を予防してくれるのか、副反応としてどんなものが考えられるかについて医師が解説します。

Q. DPT-IPVってどんなワクチンですか?

DPT-IPVってどんなワクチンですか? 接種すると、どんな病気を予防できますか?

A. DPT-IPVを接種することで、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防できます。

DPT-IPVを接種することで、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4種類の病気を予防することができます。

DPT-IPVワクチンとは

DPT-IPVとは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4種類の病気に対する免疫を作るワクチンです。別名、四種混合ワクチンと呼ばれています。2011年11月より定期接種として投入されました。2012年8月以降に生まれた子どもや、今までDPTワクチンとポリオワクチンを1度も接種していない場合は、原則としてDTP-IPVワクチンを接種しなければいけません。I期は生後3カ月~12カ月の間に3~8週間の間隔をおいて3回接種を行ない、3回目を受けてから約12カ月~18カ月後の間に4回目を接種します。11~13歳未満の間に、II期としてジフテリアと破傷風のDTワクチンを1回接種します。

DPT-IPVで予防できる病気の症状

・ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染によっておこる病気で、ほとんどの人は感染しても発症せずに免疫ができます。ただ、1割程度の人に高熱や喉の痛み、犬の遠吠えの様な咳、嘔吐、呼吸困難などの症状があらわれます。また、重症の場合は心筋障害を起こして死亡する事もあります。日本では1981年にDPTワクチンが導入され、1999年の報告を最後に国内での患者報告はありません。

・百日咳
百日咳菌の飛沫感染によっておこる病気です。最初は風邪のような症状から始まりますが、次第に咳がひどくなり、真っ赤になって咳き込むようになります。乳児は咳で呼吸ができなくなり、チアノーゼやけいれんを起こしたり、肺炎や脳症などの重い合併症をおこす事もあります。百日咳ワクチンの接種が始まった1956年以来、患者数は減少してきていますが、近年では年長児や成人の百日咳流行が問題となっています。

・破傷風
土の中に潜んでいた破傷風菌が傷口から体内に入り、感染をします。菌が体内で増えると毒素によって口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡する事もあります。破傷風菌は日本中どこでも土の中にいますので、感染する機会が多くなっています。国内でも高齢者を中心に年間100名前後の患者発生が報告されています。

・ポリオ
ポリオは感染したポリオウイルスが主に腸管で増殖し、便中に排泄されたウイルスが別の人の口に入る事で感染します。日本では1980年を最後に野生株ポリオウイルスによる麻痺患者の発生はなくなり、世界保健機構は2000年に日本を含む西太平洋地域のポリオ根絶を宣言しました。しかし、今でもアフリカの一部の国ではポリオ患者がいます。外国との行き来が活発な現在では、予防接種を止めてしまうとまた流行してしまう可能性があります。

DPT-IPVの副反応と対処法

DPT-IPVによって起こる副反応として、注射部位の腫れやしこり、紅斑などの局所反応、発熱、気分変化、下痢、鼻水、咳、発疹、咽頭紅斑、嘔吐などがあります。極めて稀に、ショックやアナフィラキシー症状、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどが挙げられています。接種を受けた後に機嫌が悪くなったり、注射部位の腫れが目立つときは医師に相談しましょう。

サムネイル:Satoshi KOHNO / PIXTA