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日本脳炎ってどんな病気?予防接種の必要性や副反応について医師が解説

日本脳炎は蚊が媒介する感染症です。子どもがかかると重症化しやすい恐ろしい病気でもあります。日本脳炎のワクチンの摂取方法から副反応まで、よくある疑問や心配について医師が解説します。

Q. 日本脳炎ワクチンは副反応が出ると聞いたので、受けさせるのが心配。

日本脳炎ワクチンは定期接種ですか? 重い副反応が出ると聞いたので、子どもに受けさせるのが心配です。

りつ。 / PIXTA

A. 日本脳炎は定期接種。以前とは違うワクチンが作られているので安心して。

一時期、任意接種になっていた時期がありますが、現在は定期接種になっています。以前とは違う方法でワクチンを作っているので、安心して受けられます。

日本脳炎とは

日本脳炎は、コガタアカイエカをはじめとした蚊が媒介する日本脳炎ウイルスによって起こる感染症です。この病気は今でも特効薬的な治療法がなく、なかには死に至ることもある恐ろしい病気です。子どもがかかると後遺症を残すことがあります。昔と比べて発症例はかなり少なくはなっていますが、完全になくなったわけではありません。

日本脳炎ワクチンとは

日本脳炎ウイルスを、アフリカミドリザル肝臓由来の株化細胞を使用して得られたウイルスを、不活性化したものです。以前使っていたマウスの脳由来のワクチンは、日本脳炎(ADEM)を発症することがあったため、現在では一切使用されていません。一時期は任意接種になっていましたが、現在は定期接種となっています。3歳から接種が可能で、3~4歳のⅠ期の間に合計3回の接種をします。1回目から6~28日空けて2回目を接種し、2回目から1年空けて3回目を接種します。さらに、9~10歳のⅡにもう1度接種する必要があります。

日本脳炎ワクチンの副反応と対処法

日本脳炎ワクチンの副反応として、軽い発熱や、咳、鼻水、接種部位の発赤などの副反応があります。ただし、新しい日本脳炎ワクチンでも、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)などの重篤な副反応の発生は完全に否定はできません。ADEMはステロイド剤などの治療により、ほとんどの場合は完全に回復しますが、運動障害などの神経系の後遺症が残る場合もあります。

maroke / PIXTA