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【お食い初め】いつ何をする?準備するものとやり方、実際のお料理もご紹介

お食い初めという儀式自体は知っていても、実際いつやるのか、何をするのか、何を準備すればいいのかって詳しくはわからなかったりしますよね。そこで今回はお食い初めはどんな儀式なのか、何を準備するのか、また実際に我が家を含め先輩ママたちがどんなお食い初めをしているのかをご紹介します♪

お食い初め(おくいぞめ)って? いつなにをするの?

nakazy / PIXTA

いつおこなうの?

「お食い初め」とは生後100日〜120日目頃に、無事に生後100日の節目を迎えられたことを神様に感謝しつつ、わが子の成長を祝う行事です。
地域などによっては「百日祝い(ももかいわい)」「真魚初め(まなはじめ)」「箸揃え」「箸祝い」「お箸初め」などと呼ばれることもあります。

なにをするの?

生後100日目頃から赤ちゃんの歯が生え始めるので、「一生食べ物に困ることのないように」という願いを込めて、ごちそうを食べさせる儀式をおこないます。
といってもこの時期の赤ちゃんはまだ固形物を食べることはできないので、食べさせているマネだけをします。

お食い初めのやり方

使う食器

Good morning / PIXTA

男の子用と女の子用で食器の色が違います。
男の子用は朱塗り、女の子用は外側が黒塗りで内側が朱塗りのものが基本と言われています。
(※地方によって逆色の場合もあるので、家族や親戚に確認したほうが確実です!)

お椀の種類は漆器や素焼きのものを使うのが良いとされていますが、今はそれぞれ家庭によって普通のお皿や子ども用の食器を使っておこなっているご家庭も多いようです。

使うお箸

YUZ / PIXTA

お箸は「祝い箸」を使います。
祝い箸とは、柳の白木でつくられた、両端が細くなっているお箸のことで、縁起が良いとされているのでお祝い事にはよく登場します。
祝い箸は100均などで手軽に購入することができますよ♪

用意する料理

あっちゃん / PIXTA

お食い初め膳の献立は「赤飯、焼き魚(鯛)、煮物、お吸い物、香の物か酢の物、梅干し、歯固め石」を用意します。
それぞれの料理には込められた願いと意味合いがあり、赤ちゃんが生きていくうえで必要な穀物、海のもの、山のもの、飲みもの、塩を与えるという意味があるそうです。

・鯛
鯛は「めで鯛」とも言われ、おめでたい赤色をしていることもあってお祝いごとでは欠かせない魚です。福をもたらす七福神の恵比寿様が釣っている魚も鯛で、日本では古くからお祝いの席で食されているんですね。

・赤飯
赤飯には邪気を祓ったり、魔除けの意味が込められています。赤飯もめでたい赤色の料理なので、お祝いといえば欠かせないものですよね。

・お吸い物
お吸い物には「吸う力」が強くなるように、という意味が込められています。
具はハマグリ、鯛、エビを入れたものが好ましいとされており、ハマグリには両方の貝がたったひとつ相手の貝としかぴったり合わない事から「将来良い伴侶に巡り合えるように」と、鯛は先述の通り「おめで鯛」から、エビには背中が曲がるぐらい「長生きできるように」などの願いが込められているそうです。

・煮物
煮物には紅白のにんじんと大根、亀の甲羅と同じ六角形に切ったイモ類やしいたけ、その他に彩り豊かな旬の食材などを使います。基本的に紅白のものと甲羅型のものが入っていれば、素材の決まりごとはないようです。
ただ、お吸い物の具同様に願いを込めて素材として入れるものもあり、サトイモは小芋がたくさんできることから 「将来子宝に恵まれるように」、れんこんは穴が開いていて向こう側が見えることから 「先を見通せる力を持てるように」、たけのこはその成長過程から「まっすぐ力強くスクスクと育つように」との願いとともに入れられることもあるのだとか。

・酢の物
酢の物は土地の特産物や季節の野菜を漬けた香の物や酢で和えたものなどを用意します。
縁起物の紅白なますや、「多幸」という言葉の語呂合わせからタコの酢の物などを用意する場合が多いようですね。

・梅干し
梅干しは歯固め石に添えて出すのが一般的。
梅干しのシワにかけて「シワシワになるまで長寿でありますように」という願いを込めた縁起物です。
梅は冬の寒い時期を耐えて暖かくなり始めてからようやく実をつけることから、辛抱強い子になるようにという思いも込められています。

・歯固め石
歯固め石は、丈夫な歯に育ちますようにという願いを込めたものです。「石のような丈夫な歯が生えるように」という縁起物なんですね。
使用する福石は、お宮参りのときに神社でもらうのが一番よいですが、近所の川原などにある丸い石でもOK!
お食い初めの儀式が終わったら歯固め石をキレイに洗い、感謝の気持ちを込めて元の場所へ返してくださいね。
神社でもらった場合は、キレイに洗ってもらったときに入っていた袋に入れて神社の方に渡しましょう。

食器(料理)の並べ方・位置

・お膳
食器をのせるお膳は、お宮参りのときに神社から贈られることもあるようです。
ちなみに我が家の娘のときは神社ではもらえなかったので、家にあるランチョンマットで代用しました。
きちんとしたお膳を揃えたい場合は、ホームセンターやAmazonで購入が可能ですよ!

・親碗(おやわん)
赤飯を盛るお碗です。左手前に置きましょう。

・汁椀(しるわん)
お吸い物を入れます。右手前に置きましょう。

・平椀(ひらわん)
煮物など温かい料理を盛る皿です。左奥に置きましょう。
焼き魚用に別皿を用意しない場合は、平椀に焼き魚を盛り付けます。

・つぼ椀(つぼわん)
酢の物・香の物などの冷たい料理を盛り付けます。右奥に置きましょう。

・高杯(たかつき)・腰高(こしだか)
歯固め石と梅干しを盛ります。 真ん中に置きましょう。

・別皿(べつざら)
鯛や紅白餅などをのせます。別皿はお膳の上にのせずに、上の方などに置いておきましょう。
鯛などは平椀においても構いませんが、のりきらないことが多いのでだいたいは別皿を用意して鯛や紅白餅などをのせているようです。

食べさせる順番

お食い初めの儀式では食べさせる順番があり、「食べものに困ることがありませんように」という願いを込めながら順番に食べさせるマネをします。
赤飯に関しては「ひとつぶなめ」と言って1粒だけでも食べさせると縁起が良いそうです。

本来は、
赤飯→お吸い物→赤飯→焼き魚→赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物→赤飯→香の物・酢の物→赤飯→お吸い物→赤飯→歯固めの石→赤飯→お吸い物→赤飯
の順番に食べさせると良いと言われています。

お食い初めの食べさせる順番は、食器同様地域によって違いがあるものなので、必ずしも上記の順番で食べさせなくてはいけないというわけではありません。
最近では家庭環境の変化や考え方の変化により、献立はきちんと準備しても食べ方などにはこだわらずに比較的簡単に済ませているご家庭が増えているようです。

実際のお食い初めを見てみよう!

文字で見てもわかりにくい部分もあるかと思うので、ここからはそれぞれいろんなご家庭のお食い初めの配膳写真を見ていきましょう!
我が家のお食い初めの様子と、SNSからいくつかの先輩ママたちのお食い初めの様子をご紹介します。

あだち家長女のお食い初め

我が家の長女のお食い初めはこんな感じで用意しました。

献立は調べてしっかりと風習通りに作って用意しましたが、お膳や食器の材質などには特にこだわらず自宅にあるランチョンマットと、お祝いでいただいた子ども用の食器を使用しました。

焼き魚は近所のお魚屋さんにお願いして焼いてもらい、赤飯は自宅で炊いたものを、お吸い物はハマグリを入れて、香の物はたくあんを準備しました。
煮物はしいたけ、にんじん、大根、たけのこ、れんこんを入れ、にんじんのみハート型に♡
煮物のとなりは、ぐんぐん成長しますようにと願いを込めて、にんじんとごぼうのきんぴらを。

歯固め石はお宮参りのときにもらい忘れてしまったので、お食い初め直前にお宮参りをした神社にもらいに行きました。

食べさせる順番は、順番通りにおこなおうと思ったのですが、娘が食べ物に興味津々でなかなか思うように進まず…。

結局最後まで順番通りにはおこなえませんでしたが、しっかりと両親の願いと思いは込めました!

「少しだけど、お食い初めメニューを手作りしてみました」

とてもキレイに並んでいます! 料理も全部手作りなんてすごい…。
器もお膳もしっかりと揃えていますね。

「鯛と蛤のお吸い物はネットで…後の煮物などは前日夜にちまちまと仕込みました」

お吸い物はネットで注文したとのこと。最近はお食い初め配膳をネット注文や宅配で頼んでるご家庭も多いみたいですね♪
白を基調にした食器とテーブルでキレイにまとめられています。

「一生食べ物に困らず、おいしいものたくさん食べられますように」

酢の物は彩り豊かなピクルス! にんじんや大根がお花の形にくり抜かれていてとってもかわいい♡
白で揃えられた食器に祝い箸の赤が映えて鮮やかですね。

「簡単メニューやけど一応作りました…飾りもないけど愛情は込めたよ娘ちゃん♡」

鯛が豪華! 飾りがない…とありますが、十分に愛情たっぷりなのが伝わってきますよね!
1時間かけて作ったという力作の煮物は、色鮮やかでかわいくて素材も形もこだわっているのがわかります。

ご家庭によって献立も食器もお膳もさまざま

SNSでいろいろなご家庭のお食い初めをご紹介しましたが、献立や使用している食器、手作りか否かなどバラバラでした。
しかしどのご家庭もお子さまの成長を願って、お子さまのことを思いながらおこなっているのが伝わってきました。

まとめ

しげぱぱ / PIXTA

お食い初めの時期や準備の仕方、献立ややり方についてご紹介しましたが、絶対にすべてを忠実に実行しなければならないわけではありません。

大切なのは、順番やしきたりにとらわれすぎてカチンコチンな儀式をするというよりも「食べ物に困ることなく、たくさん食べて大きくスクスクと育ちますように」という願いを込めながらおこなうことなのかな、と思います。

今は飲食店でお食い初めコースがあったり、お食い初め膳の宅配サービスもあります。
ママだけで悩むのではなく、ご家族みなさんでどんなお食い初めにするかを考えながら計画を立てるのも楽しいのではないでしょうか♪

ぜひ思い出に残る、素敵なお食い初めの日を過ごしてくださいね♡

サムネイル:りつ。 / PIXTA

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