BABY & KIDS

【七五三とは】知っておきたい由来や時期、着物などの基礎知識

七五三といえば子供の成長を祝う行事。その歴史や由来、正確な時期はご存知ですか? いつお参りに行くべきなのか、どのような着物を着るべきなのか、なぜ千歳飴をもらうのかなど、七五三の基礎知識をご紹介します。

七五三とは

Rina / PIXTA

七五三とは、3歳、5歳、7歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事。神社などでご祈願をします。

地方によって違いはありますが、一般的に3歳の男女・5歳の男子・7歳の女子が祈願の対象です。

七五三の時期

お祝いする正確な時期は、毎年11月15日。とはいえ、11月15日当日に参拝する人は少なく、その前後の吉日の土日祝日に行う人が多いようです。


なぜ11月15日なのかというと、鬼が出歩かないとされる二十七宿の鬼宿日(きしゅくにち)にあたるため。婚礼以外のお祝いにとって吉日とされていました。

七五三の歴史と由来

七五三の歴史には諸説ありますが、室町時代に始まったと言われています。

乳幼児の死亡率が高かった当時、「7歳までの子どもは神の子」と言われ、その年齢まで生き延びたことを感謝し、末長い健康を祈るため神社へお参りへ行ったそうです。

3つの年齢でお祝いすることにも、それぞれ由来があります。

3歳…髪を伸ばし始めることから「髪置きの儀」
5歳…男児から少年へと変わることから「袴着の儀」
7歳…紐付きの着物でなく帯を締めるようになることから「帯解きの儀」

これらの3つの儀を合わせて「七五三」と呼ぶようになったそうです。

七五三で着る着物はどんなもの?

ziggy / PIXTA

参拝するときには女の子は着物を、男の子は袴を着るのが一般的。フォトスタジオで前撮りするときは和装だけでなくドレスなど洋服を選ぶ方も増えました。

ここでは一般的な和装スタイルをご紹介します。

3歳女児の服装

ouchi studio / PIXTA

紐が付いた着物で、帯は付けません。着物の上には、お被布(ひふ)と呼ばれるベストのようなものを羽織ります。

3歳、5歳男児の袴

ouchi studio / PIXTA

羽織袴(はおりはかま)を着ます。3歳では紋付二枚重ねの袖なしの羽織りを、5歳では色紋付の袖ありの羽織りを合わせるのが慣習です。

7歳女児の着物

ouchi studio / PIXTA

紐付きの着物ではなく、大人と同じような着物を着ます。腰紐を巻き、帯を締めます。

七五三のお参りの場所や時間、穂料は?

TSUYOSHI / PIXTA

さて実際に七五三のお祝いはどこでどのように行うものなのでしょうか。地方によっても異なりますが、一般的なお参りの仕方をご紹介します。

七五三をお祝いする場所

一般的には神社に参拝に行きます。神社は、住んでいる地域の「氏神様(うじがみさま)」に行くのがよいとされています。もちろん、代々お参りしている神社など他に希望があれば、移動の無理がない範囲で自由に選んでよいでしょう。

参拝する日時

多くの場合、11月15日前後の吉日にあたる土日祝日にお参りへ行きます。天気や家族のスケジュールをチェックしてから決めるといいですよ◎

また、それぞれの神社でご祈願の時間が設定されている場合が多いです。事前に確認した上で参拝に行きましょう。

七五三の持ち物や穂料の相場

神社へ祈祷の謝礼として、「初穂料(はつほりょう)」 「玉串料(たまぐしりょう)」というものを渡します。 一般的な相場は、1人あたり5,000円~10,000円。 神社によって異なりますし、規定料金を定めているところもありますので、神社に事前に確認すると安心です。

初穂料や玉串料はのし袋に入れます。蝶結びの紅白(金銀でも可)が望ましいと言われていますが、 神社で用意されている場合もありますし、白い封筒でも大丈夫です。

r.s / PIXTA

表書きは、「御初穂料」「御玉串料」、名前はお子さんのフルネームで書きます。
内袋がある場合は、表に金額を書いて裏に住所と名前を書きます。内袋がない場合は、のし袋の裏に、金額と住所を書きましょう。

ご祈願でやること

神主さんが、「祝詞(しゅくし)」を奏上してくれます。時間は10分~20分程度が一般的。 祝詞が終わるとお土産をもらいます。 お守りや、千歳飴が一般的ですね。

親御さんの身だしなみ、マナー

GinjiFukasawa / PIXTA

服装

お父様はスーツ。お母様はスーツやワンピース、着物が一般的です。入学式のような、キチッとした格好でしたら問題ないでしょう。

参拝の仕方

二拝二拍手一拝 (2度お辞儀、2回手を叩き、さらに1度お辞儀をする)の作法さえ、覚えておけば大丈夫です。 細かな動きは神主さんが指示してくれます。

おまけ♪ 七五三名物「千歳飴」の由来

よっしー / PIXTA

七五三といえば、千歳飴をもらうのが一般的ですよね。千歳飴は、直径約15mm、長さ1m以内と決められているのはご存知でしたか?

千歳飴は、親が子どもに長寿の願いを込めるという由来から、粘り強く、細長い紅白の飴となっているそうです。

また、袋の絵柄は「松竹梅」や「鶴や松」といった長寿と健康を願う縁起物と決められています。

七五三の基礎知識は、学べたでしょうか? 歴史や由来を知ることで、ご祈願の際にお子さんの健やかな成長を心から願うことができますね♪


サムネイル:EMIKO / PIXTA

▼あなたにおすすめの記事