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寝汗かいても大丈夫?子どもの睡眠と体温調節、服装と寝具の選び方

寝ているとき、子どもは大量の寝汗をかきますよね。暑いのかと思いきや、手足はとっても冷えていて驚くことも。子どもの睡眠時の体温調節、服装や寝具の選び方について、小児睡眠コンサルタント森田麻里子が解説します。

寝汗はかいているのに手足が冷えてる! こんなときどうする?

子どもはたくさん汗をかく

エアコンを付けて快適に寝かせているつもりが、子どもの寝汗の量に驚いた経験がありませんか? 子どもは新陳代謝がよく、体温が大人に比べて高め。汗をかきやすいのです。

また、子どもについ厚着をさせがちな保護者が多いのも事実。寝間着が暑すぎて汗をかいていることもありますよ。

手足が冷えていても大丈夫

そもそも、人間は手足や頭から熱を放出して眠りにつきます。特に低月齢の赤ちゃんで手足が冷たいのは、きちんと熱の放出を調整できたという証拠です。

お腹や背中が暖かければ、手足が多少冷たいからといって室温を上げたり、お布団をかけたりする必要はありません。

ミトンや靴下で手足を覆わない

眠るときにミトンや靴下などで手足を覆うと、熱が逃げにくくなってしまいます。特別な理由がなければ、着用する必要はありません。

もちろん、アレルギーのかゆみ対策などのために使うのはOK。足先まで隠れるロンパースは、冬のとても寒い日だけに使うとよいでしょう。

エアコンの設定は、夏は26〜27℃、冬は19〜20℃

夏の夜は、大人が「ちょっと寒いかな」と思うくらいの室温がベスト。室温も湿度も高いと身体に熱がこもってしまいます。室温を下げ、熱を発散できるようにしましょう。

一方、冬場は室温を上げましょう。分厚い布団を使うのは窒息事故に繋がります。ある程度暖かくしたお部屋で、フリースや中綿キルト、羽毛素材など冬用のスリーパーを活用いただくのがいいと思います。

寝間着や寝具はなにがいい?

薄手のパジャマにスリーパーが◎

スリーパーとは、パジャマと布団の機能を合わせて作られた寝具です。寝返りをしてもはだけず、鼻や口をふさいでしまう心配も少ないため、赤ちゃんの寝間着にぴったりです。

夏場は薄いパジャマにスリーパーを、冬場は暖かいパジャマにスリーパーを着せて寝かせるのがよいでしょう。

布団や枕はできるだけ使わない

SIDS(乳幼児突然死症候群)の観点から、布団などの寝具は極力避けた方がいいでしょう。

布団だけでなく、枕や帽子、タオルケットも同様。赤ちゃんが寝ている間に、鼻や口を覆ってしまう可能性があります。

1歳すぎまでは背骨のS字カーブも完成していないことからも、枕は使わないことをおすすめします。枕を使うのは早くでも3歳過ぎ、小学生低学年になったころからでよいでしょう。


画像:PIXTA

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