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子どもの安全はみんなで守る!万が一の相談先リスト

家の外、園の外で子どもを守るにはどうすればいいのでしょうか? 保護者となる大人が守るのはもちろんですが、日本全国で今“地域のみんな”で子どもを守とうという機運があります。安全インストラクターの武田信彦さんに伺いました。

子どもを守る3つの力

いま、日本全国で、「子どもの安全、みんなで取り組もう」という機運があります。“みんな”とは、主に以下の3つの力を指します。

①子どもの力: 子ども自身の身を守る力
②大人(保護者)の力: 子どもを守り、身を守る力を引き出す力
③地域の力: 警察や自治体、学校や地域のボランティアなど見守りの力

この中で、子どもを守るために大切な力は、やはり「大人(保護者)の力」。直接子どもを守ることができる存在だからです。登下校などでひとり歩きが増えても、不安を感じたら付き添いや送迎はなるべく行うことが、なにより安全につながります。

また、「子どもの力」を育むのにも「大人(保護者)の力」が不可欠。日ごろから子どもと一緒に安全について考え、練習することで高めることができます。

また、日本では、「地域の力」も元気で、多くのみなさんが日々取り組まれています。

子どもを守る地域の力とは

つむぎ / PIXTA

子どもを守る「地域の力」とは、警察や自治体、学校、PTA、ボランティアなどが行う安全に関する取り組みです。校門にはスクールガードのみなさん、通学路には交通安全指導員や防犯ボランティアのみなさんが見守りを行っています。さらに、町の中には「子ども110番の家」が設置されています。

いま、多くのみなさんが「防犯ボランティア」に参加しています。地域住民の安全のために行動してくれる人たちのこと。子どもたちにとっても強い味方です。ぜひ地域の防犯ボランティアのみなさんには挨拶をするようにしてください。

そのほかにも、警察や自治体が実施する防犯講話では、犯罪の傾向や身の守り方などを知ることができます。子どもたちも小学校で、防犯セミナーを受講しています。学校公開日に開催されることも多いので、ぜひ一度見学してみてくださいね。

ところで、青いライトのパトカーをご存じでしょうか?
「青パト」と呼ばれる、青色回転灯を装着したパトロールカーです。自治体やボランティアによって実施されており、地域の中で犯罪が発生しにくい雰囲気をつくるための活動です。

地域にもよりますが、さまざまな安全・防犯の取り組みが行われています。最寄りの役所や警察署でも知ることができるので、関心があれば、調べてみましょう。

万が一のときの相談先リスト

Ryu K / PIXTA

事件や事故に巻き込まれたときはもちろんですが、巻き込まれそうになったり、不安を感じたりしたときにも相談できる機関があります。

とくに犯罪への不安や心配なことについては、以下の連絡先を覚えておきましょう。

1)緊急性が高い場合は「110番」

刃物を持っている人がいる、流血して倒れている人がいるなど、早急な対応が必要なときは迷わず110番にかけてください。その際、「住所」を正確に伝えることが重要です。

2)不安を感じた、どうすべきかわからないときは「#9110」

#9110は、警察相談ダイヤルです。公園で知らない人に声をかけられた、誰かにつきまとわれた、近隣や学校でのトラブルがあったなど、生活で不安を感じたときに相談できます。一部24時間体制の地域もありますが、基本は平日の8:30から17:30まで受け付けています。

3)地域ならではの不安や困りごとなら所轄の警察署に

「自宅の敷地内に変なスーツケースが置かれていていやだ」「◯◯保育園の前に××がある」など地域に密着した相談であれば、所轄の警察署に連絡することをお勧めします。地域の状況や地理に詳しい所轄の警察だと対応がスムーズに進むことがあります。電話の場合は、まず総合受付につながりますが、事情を伝えれば担当課へつないでくれます。

救急車を呼ぶべきかの判断に迷ったら「#7119」

ケガや病気など、救急車を呼ぶべきかの判断に迷ったときに相談できる連絡先もあります。救急相談センター#7119に電話をして、指示を仰ぎましょう。

※センターの有無は地域によるので、お住まいの自治体のHPで確認してください。

サムネイル:津田蘭子

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