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小児科に行くタイミングは?救急車は?子どもの不調を見分けるコツ

【看護師監修】小児科に行くタイミングに困ったことはありませんか? 熱で苦しんでいれば小児科を受診するのがベスト◎ 小児科を上手に受診するコツや救急車を呼ぶサインを、現役看護師が解説します。

子供が発熱! でも元気…病院に行くべき?

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子どもが熱を出しても元気なとき、小児科に行くタイミングに悩んだことはありませんか? 鼻水が出ている、少しだけ下痢をしているなど、病院へ行くのをためらってしまう場面がありますよね。

一方で、熱が上がってぐったりしてる子どもを抱えて小児科に行くのはひと苦労。待ち時間も長く、体調の悪い子どもに負担がかかってしまいます。

いつ、どのような症状のときに小児科へ行くべきなのか、上手なかかり方について詳しくお伝えします。

この症状に注意! 小児科に行くべき4つのサイン

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1. 発熱が2日以上続いている

日中は微熱だったのに、夕方になって急に熱が上がり慌てたことがありませんか? 人の体温は、朝が1番低く、夕方にかけて徐々に高くなります。翌朝に熱が下がっていても、油断は禁物です。

発熱(37.5度以上)が2日以上続いたら、小児科へ行くタイミングです。生後半年までは、発熱が1日以上続けば受診しましょう。

インフルエンザの場合、半日〜1日経過していれば検査で反応が出るようになります。熱が38度を超えるようであれば、2日を待たずに受診した方がいいでしょう。

2. 熱がなくてもぐったりしている

熱がなくても、普段と違い明らかおかしいと感じたときは早めに小児科を受診しましょう。例えば…

・食欲がまったくない
・水分がとれない
・寝転んでいて起きようとしない
・1時間以上泣き止まずにぐずっている など。

子どもは身体の不調をうまく言葉にできません。元気がない、ぐったりしている様子は不調のサインです。

嘔吐や下痢をするノロウイルスやロタウイルスなどの感染症は、簡単に脱水になります。月齢が小さければ小さいほど脱水になりやすいため注意が必要。

食欲がなくて水分もとれていない場合は感染症でなくても危険です。症状が悪化する前に、早めに受診してください。

3. 症状が長引けば再受診

一度受診した後も、症状が1〜2週間続くようであれば再度受診しましょう。

長引きやすい症状としては、咳や鼻水。咳や鼻水はウイルスと闘っている証です。風邪をこじらせてしまうと、気管支炎など喘息(ぜんそく)のような症状が出る場合もあります。処方された薬を内服し終わっても症状が続く場合には、再度小児科へ。

4. 熱性けいれんでも落ち着いて対応して

子どもは高熱をだすと、突然意識がなくなり全身がつっぱったようなけいれんを起こすことがあります。これを「熱性けいれん」と呼びます。

けいれんを起こしたときは安全な場所に移動させ、頭を脇を冷やします。熱性けいれんであれば10分以内に収まるので、落ち着いたらすぐに小児科を受診してください。

これは迷わず救急車を! #119のサイン

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次のような症状が表れたときは救急車を呼びましょう。

・呼びかけに応じない
・1日中ウトウトしている
・意識がもうろうとしている
・歩けない
・唇の色が青〜紫色になる
・全身が白っぽい
・いびきのような呼吸をしている
・息を吸うときに鼻の穴が膨らむ
・呼吸が明らかに弱い
・過度に暴れたり、興奮したりする
・手足が硬直している
・けいれんが止まらない、もしくはけいれんが止まっても意識が戻らない

とはいえ救急車を呼ぶかどうかの判断は難しいものです。そんなときに頼れるサービスもありますよ。

救急車を呼ぶべきか迷ったら「#8000」

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休日や夜間など小児科を受診できない時間帯に、夜間診療に行くべきか救急車を呼ぶべきかと迷ったら、「こども医療電話相談(#8000)」に電話しましょう。小児科医か看護師が応対してくれます。

私も子どもが頭を強く打ったときに電話してアドバイスしてもらいました。今の状態や症状を詳しく聞いてくれて、適切な対処法を教えてくれます。

受診時には、登園許可証と薬の相談を忘れずに

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保育園や幼稚園に通っている場合、インフルエンザなどの感染症にかかるとしばらく登園禁止になります。登園を開始するには、医師による「登園許可証」が必要ですので持参するようにしましょう。特に、夏や冬など感染症が流行っている時期はお忘れなく。

さらに、忘れてしまいがちなのが薬の相談です。シロップと粉のどちらが与えやすいのかあらかじめ伝えましょう。与える回数についても相談しておくと◎ 保育園や幼稚園の中には薬を飲ませてくれるところもありますが、そう多くはありません。薬の回数を1日3回ではなく2回にしてほしいとあらかじめ相談しておきましょう。

上手なタイミングで受診をして、負担を減らそう

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子どもが風邪をひくと小児科に行くのもひと苦労です。適切なタイミングで小児科を受診することで、ママと子どもの負担をできるだけ減らせるといいですね。風邪や病気も乗り切っていきましょう。

画像: pixta