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赤ちゃんのしゃっくりは放っておいていい?原因と止め方

赤ちゃんはしゃっくりが出ることが多いですよね。放っておいていいのか、止めるにはどうすればいいのかと悩むママパパも少なくないはず。原因や止め方、観察するポイントについて看護師が解説します。

しゃっくりはどうして起こる?

masaya / PIXTA

赤ちゃんのしゃっくりの多さに驚いたことはありませんか? 胎児のころからしゃっくりを感じていたママも多いはず。

肋骨の下部に「横隔膜」と呼ばれる薄い膜のような筋肉があります。呼吸と連動して上がったり下がったりして動くのですが、時にその横隔膜がけいれんを起こすことがあります。これがしゃっくりです。

赤ちゃんのしゃっくりも、大人と同じ仕組みです。赤ちゃんは身体と脳のつながりが未熟なため、特にしゃっくりを起こしやすいと言われています。

赤ちゃんがしゃっくりをするのはどんなとき?

赤ちゃんがしゃっくりをするのは、お腹いっぱいミルクを飲んだときが多いのではないでしょうか。

赤ちゃんはミルクと一緒に空気を飲み込んでしまいます。大きく膨らんだ胃によって横隔膜が刺激されてけいれんを起こすようです。

生後6ヶ月ごろまでの赤ちゃんは、特に横隔膜が未熟で、少しの刺激でもけいれんを起こしがち。赤ちゃんがしゃっくりをするのは、成長の過程とも言えるんです。

とはいえ、しゃっくりをしている子どもは苦しそうで、見ていると心配になりますよね。

赤ちゃんのしゃっくりを止める安全な方法をお伝えしましょう。

しゃっくりを止める方法

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しゃっくりは時間の経過とともに自然に止まります。それでも気になるときときは、次の方法を試してみてください。

げっぷをきちんと出してあげる

母乳やミルクを飲んだ後は、胃が膨らんだことで横隔膜へ刺激を与えることが多いです。飲み終わったら、げっぷをきちんと出してあげましょう。縦抱きにしてげっぷを出してあげると、しゃっくりが止まることがあります。

麦茶や白湯を飲ませる

げっぷを出してもしゃっくりが止まらないようであれば、麦茶や白湯を飲ませる方法もあります。飲ませすぎると、胃が横隔膜をさらに刺激してしまう可能性があるので、2〜3口ごっくんとできればOK。何かを飲み込んだ刺激でしゃっくりが止まることがあります。

やってはいけないこと

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大人同士がやるような方法で赤ちゃんのしゃっくりを止めるのは危険な場合がります。

・急に驚かせる
・耳に指を入れる
・くしゃみをさせる
・コップでたくさんの水を飲ませる

身体が未熟な赤ちゃんにとっては、負担が大きいです。吐き戻したりする場合もありますので、これらの方法は避けましょう。

本当にしゃっくりだけ? こんな症状は病院へ

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しゃっくりがなかなか止まらなかったり、頻繁に起こったりするようであれば病気が隠れている可能性もあります。しゃっくりが起こる可能性のある病気は次の通りです。

・食べ物などのアレルギー
・お腹の炎症

必ずしもしゃっくりが症状としてあるわけでなく、あくまで症状の一つとしてしゃっくりが出ることが稀にある、というものです。

上記のような病気であれば、「ぐったりして活気がない」「おっぱいやミルクの飲みが悪い」など他の症状も現れるはず。しゃっくり以外にも気になる症状があるかどうかよく観察するようにしましょう。

赤ちゃんの成長を一緒に楽しもう

Fast&Slow / PIXTA

赤ちゃんのしゃっくりは苦しそうで止めてあげたい気持ちになりますよね。

でも、発達途上にある赤ちゃんはしゃっくりをたくさんするものです。身体が大きくなれば、自然としゃっくりの頻度も減っていきますよ。

しゃっくりも成長過程の一つですので、赤ちゃんの成長を一緒に楽しんでいきましょう。

サムネイル:xiangtao / PIXTA

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