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哺乳瓶はいつまで消毒すればいいの?看護師が教える子育てのキホン

生まれてまもない赤ちゃんが哺乳瓶を使うときには消毒が必要です。消毒はいつまでやるべきで、やめどきはどう見極めるのでしょうか。看護師であり、母乳とミルク両方の育児を経験した筆者が解説します◎

哺乳瓶の消毒が必要なのは、生後6ヶ月まで

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毎日の授乳のたびに哺乳瓶の消毒するのは、正直大変ですよね。

これが必要なのは、おおよそ生後4ヶ月〜6ヶ月まで。ハーフバースデーを迎える頃には哺乳瓶の消毒から卒業できますよ◎

なぜなら、生後6ヶ月頃には赤ちゃん自身の免疫力が強くなってくるからです。

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3ヶ月を越えると、赤ちゃん自身が作り出す抗体(IgM)が増えます。6ヶ月ごろに成人の50%ほど、1歳では約75%が備わると言われています。

また、生後6ヶ月頃には離乳食も始まるため、いろいろな雑菌を口にする機会が増えます。

だから「生後6ヶ月には哺乳瓶の消毒を卒業してよい」と言われているのです。

季節や体調によっては消毒卒業を遅らせて

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しかし梅雨や夏の時期は注意が必要です。高温多湿の季節は雑菌が繁殖しやすく、赤ちゃんに負担がかかるかもしれません。

また、赤ちゃんの体調が優れないとには免疫力が下がっている可能性があります。

時期や体調をみながら卒業の日を選んでくださいね。

消毒を卒業しても、ていねいに洗浄しよう

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消毒は不要になってからも、哺乳瓶は清潔にしておかなければなりません。

濡れたままや、ミルクの残りカスが付いた状態で置いておくと、雑菌が繁殖してしまいます。

乳首のゴムやプラスチックの瓶などは傷が付きやすく、見えない小さな傷に雑菌が潜んでいることも。

哺乳瓶を洗浄するときには、底までしっかり届くスポンジを使い丁寧に洗いましょう。乳首部分は特に汚れがたまりやすいので、分解して洗浄してください。

哺乳瓶の消毒方法にはどんなものがある?基本の3つの方法

1. 煮沸(しゃふつ)消毒

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まず大きな鍋にたっぷりの水を入れて火にかけます。水が沸騰したら哺乳瓶を入れ、そのまま3〜5分間煮沸したら消毒完了。

煮沸消毒のメリットは、家であるものですぐにできることと、器具にお金がかからないこと。
一方で、消毒をするたびにお湯を温めなければならず手間がかかることがデメリットです。

また注意点は煮沸時にとても高温になること。プラスチック製の哺乳瓶などは、変形したり破損したりすることがあります。

哺乳瓶の耐熱温度を確認してから煮沸してくださいね。ガラス製の哺乳瓶ならより安心です◎

2. 薬液消毒

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ミルトンなどの専用の薬剤とたっぷりの水を大きな容器に入れ、その薬液に哺乳瓶を一定時間つけ込むことで消毒します。多くの病院や助産院で採用されている方法です。

メリットは、一度作った薬液は24時間使い続けることができ、何度でも消毒ができる点。また使うときまで入れっぱなしにしておけるので、乾かす手間が省けます。

デメリットとしては、薬剤と薬液を貯めるための容器が必要になること。容器は大きなものが必要なので、場所をとります。

3. 電子レンジ消毒

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専用の容器に哺乳瓶と水を入れ、あとは電子レンジで数分温めるだけの方法です。熱と高温のスチームによって消毒されます。

熱湯を用意する必要も、薬液を作る必要もない手間の少ないのが電子レンジ消毒のメリット。ただし、消毒が終わったあとは、哺乳瓶に残った水滴を乾かす必要があります。

ただし、電子レンジ消毒ができる哺乳瓶は限られています。必ず説明書を読んでから使いましょう。また、煮沸消毒と同じくとても高温になるので、ガラス製の哺乳瓶だと安心です。

それぞれの家庭に合った方法で

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我が家には「薬液消毒」が合っていました。

哺乳瓶を外出先に持っていくことが多かったため、重いガラス製ではなくプラスチックの哺乳瓶を使っていました。そのため、煮沸や電子レンジ消毒にはあまり向きません。

また、忙しい毎日の中で哺乳瓶を毎回乾かすのは大変です。洗った後つけおくだけでいい薬液消毒がラクちんでした。

3つの消毒方法にはそれぞれメリットデメリットがあります。ぜひご家庭に合った方法を見つけてくださいね。

サムネイル:pixta
その他画像:fotolia

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