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夏休みは防犯意識がゆるみがち… 夏の危険から子どもを守ろう

安全インストラクター連載第2弾! 夏休みの今、遊園地や動物園、ショッピングモールなど、さまざまな場所へお出かけしますよね。実はこういった不特定多数が集まる場所でも、事故や犯罪が発生します。お子さまを危険から守りましょう。

遊園地やショッピングモールでも油断せずに!

周りに人がいっぱいいると、つい「誰かが見てくれている」「安全だろう」と思ってしまいがち。でも人混みこそ死角が多く、「誰も見ていない」という状況に陥りやすいのです。

たとえ保護者ではない他人が子どもに話しかけていたとしても、周りから見れば「親子」に見えてしまう…。その場にスタッフや警備員がいても、危険を察知することは困難な場合が多いのです。

「トイレ行っておいで」「おもちゃ売り場で遊んでて」はやめよう

そもそも、子どもを狙うような犯罪原因を抱えた人は、子どもが1人きりになりやすい場所や瞬間を狙って接近する傾向があります。例えば…

・トイレ付近
・おもちゃ売り場
・キッズスペース など

保護者がつい子どもから目を離しがちな瞬間にこそ、危険が潜んでいる場合があるのです。

「トイレに行っておいで」「おもちゃ売り場で遊んでて。スーパーで買い物してくるから」と保護者が離れた間に、危険と遭遇してしまうリスクがあることを覚えておきましょう。

「安全そうに見える場所」でこそ、お子さまから目を離さないようにしてください。

また、駐車場は事故の発生が多い場所です。駐車車両によって死角が多く、背の低いお子さまは特に危険です。必ず保護者が付き添い、車からの飛び出し、一人で歩きまわる状況にならないように気をつけてください。

夏ならではの“盗撮”にも気をつけて

さて、海やプールなど、肌の露出が増える場所では、大人や子どもに関係なく「盗撮の危険」があるので要注意です。

自分たちを撮影しているような異変や不安を感じたときには、すぐに施設のスタッフや警察に通報しましょう。「勘違いかもしれない…」とためらう方も多いようですが、「変だな」と思ったら、すぐに連絡することが一番です。

なお、海やプールを利用する際は、監視員など常駐スタッフがいるところを選ぶことがおすすめです。管理がされていないビーチ、人の少ない場所などは、犯罪と事故の両面で危険への対応が難しくなります。

「盗撮される可能性」を意識するだけでリスク減

そもそも盗撮行為を未然に防ぐのは難しいことです。しかし、保護者が「盗撮の危険がある」と意識することが大切。意識するだけで、自然と周囲を観察するようになるので、盗撮する側が近づきにくい雰囲気を作ることができます。

一方、大人だけで話し込む、長時間携帯電話を操作するなどしていると、子どもたちが無防備となります。大人もバカンスでリラックスしたいところですが、子どもから目を離さないように気をつけてくださいね。

子どもは迷子になる、を前提に準備して

子どもの視野は、大人よりも狭いと言われています。とくに、何かに熱中するとすぐに周りが見えなくなり、迷子になってしまうことがあります。

夏休みでお出かけが増えるこの時期は、迷子になることを想定し、事前に準備をしておきましょう。

準備のポイントは2つ。

・迷子になったらすぐに近くのお店に入る
・店員やスタッフの人に「迷子になった」と声をかける

この練習をしてください。

海水浴場やプールでよく見かけるのは、「ここだからね」「この場所を覚えておいてね」という約束。しかし、迷子になった子どもにとって、目標物を探すことは難しく、さらにパニックになってしまうと、決められた場所に戻ることはさらに困難です。

海水浴場であれば、海の家や監視小屋へ行って助けを求める、プールであれば監視員に声をかける、ショッピングモールなら警備員や店員に話しかけるなど、お子さまに無理のない方法で迷子の準備ができるといいですね。

<次回予告>
・小さな子どもの「安全力」高める! 親子でできる遊び
・家の周辺が一番危ない!? お留守番のときの防犯対策

サムネイル:津田蘭子
写真素材:PIXTA

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